特集Scene

祝コジマ録音40周年

第279回

2014年5月14日

コジマ録音の40周年を記念してザ・ベスト・レコーディング1974~2014という2枚組のCDアルバムとカタログ冊子が出ています。

駅前の大型CDショップが閉まり、大手レーベルも合従連衡を繰り返すなか、現代音楽と古楽を柱にした小レーベルが600タイトル以上の新譜を出し続けて、現に存続して40週年を迎えているのですから、「めでたい」というしかありません。

逆に小さくて、間口を広げすぎなかったから生き延びたのかもしれません。大きなビルや多人数の組織を維持するためにはヒット作を出すしかありませんが、固定費を押さえて小規模に徹したからこその存続でしょうか。

小規模で危機が来るのはトップが大病したり事故にあったり・・・・。40年の間にはコジマ録音にも色々なことがあったでしょうが、代表者小島幸雄さんがともかく元気にご健在なのが何よりの存続の理由でしょう。

内容、録音ともクオリティは今更どうこう言う必要もないことです。ハイレゾ時代に入ってきても問題のないマスターレベルを保持し続けていくに違いありません。

ディスク自体の売上がどこでも激減してiTune Matchに代表されるウェブ展開への対応が勝負になってきますが、ウェブを舞台にしての知恵比べは大手のスケールメリットがあまり生きませんから、小レーベルにとっては相対的にはいいことのようです。

それに対応できるデジタル系の若手スタッフを充実させたり人的ネットワークが組めれば未来は暗くないと思われます。なんせこれだけの財産が揃っていますし。

その40周年記念アルバムはCD2枚にわたって21曲、21組のアーティストが選ばれていますが、これは大変だったでしょうね。誰を入れるかより、誰を入れないか・・・・・。

まあ入れてもらえなかった人に多少恨まれるのはしょうがないとして、この多彩な内容はずっと流していて飽きずに楽しめます。

同時代に、ある程度近くにいた人間としては、楽しめるよりも何よりも胸が一杯になってしまうので、眺めるだけにしたいくらいですが。

眺めるなら、カタログのほうがいいですか。すっかり進んだ老眼でこの細かなフォントはつらいですが、これはこのカタログに限ったことではありません。

そういう人のためには同社公式サイトでPDF版が準備されています。それで存分に大きな字にして読めばあっという間に時間が経ってしまいます。

ともかく記念にどれか1枚は買ってあげてくださいますよう。(平井洋)

http://www.kojimarokuon.com/celebrating40years.html